2008年10月06日

子供一人を授かることの奇跡

子供を授かるということが、こんなにも大変なことだったとは、、、

そう思わざるを得ないそんな体験をした。



今からもう9年も前のこと。

結婚後、2年たっても子供に恵まれなかった。

そして、ようやくおめでたとわかった。

何とも言えず嬉しいもの。

しかし、何ヶ月か経過して妻は我慢できないほどの痒みに苦しめられる。

そして、黄疸。

診察の結果、どうやら聞いたこともない珍しい病気だとわかった。

しかも、難病に指定されているうえ、病名に"原因不明"という意味の
"原発性"という名前が付いている。

しかし、子供への影響があり、薬も飲めない。

ぎりぎりまで持たせて、もう限界という所で対応するしかなかった。

そして、8か月、ついに限界が来た。

お腹の子供がSOSの何らかのサインを出しているようで、

帝王切開で、切迫早産となった。

手術中、待合室で待たされる。

無事産まれたという報告。

しかし、母親の出血が止まる成分か何かに異常が生じたか何かで、血が止まらないという。

このまま止まらなければ、出血多量で、、、という知らせが入る。

もう祈らざるを得ない。いや、ただ祈ることしか何もできない。

ようやく一命をとりとめたと知らせが入る。

1600グラムの未熟児として産まれた。

あとでその時既にお腹の中がまっ黄色だったと知らされた。



母親と一緒にはなれず、すぐにNICUでの治療対応となる。

見ると、小さい体に痛々しく包帯が巻かれ、しかも、すごく毛むくじゃらで、

大丈夫なんだろうかと、不安に駆られる姿に遭遇させられた。

後遺症の心配もあるということで、いろいろ検査も施される。

ICU内でのピッ、ピッという機械音がやけに耳に残る。

こういう音の中で産まれてすぐに過ごさなければならないなんて、、、と思う。

妻もしばらくは自分が産んだ子供に顔を合わせる状態でなく、数日たってようやく

自分の子供との面会となった。さすがに涙ぐんでいた。

妻と子供と二人が別の部屋に入院中という状況となった。

子供がようやくNICUから出られることになるのだが、

妻の体力、病状が育児ができる状況ではなく、やむなく、かなり離れた場所にある乳児院を紹介され、

そこに子供を預けることになった。

妻も時々しか行って会うことができない。

妻も出産後もまるまる100日間退院できなかった。

ほぼ毎日妻の見舞いに夜、仕事を終えてから通った。

そして、ようやく数ヵ月後に妻の体力も育児可能と診断され、

子供が乳児院を出ることになった。

まさか自分の最初の子供がこんなことになるとは思いもしなかった。



妻の病気は原発性胆汁性肝硬変。略称PBCという。

悪化すれば、最後、肝硬変となり、命に関わってくる難病である。薬を欠かせないし、風邪を引いても他の薬を飲めない。

この時の妊娠でホルモンのバランスが崩れ発症したようだ。

そして、病気のステージが1段階悪化したという。

もし、次に妊娠すれば、さらに1段階悪化し、命に関わるので、もう次の子は無理と言われた。

しかしながら、担当医の方が、うまくやっていけば大丈夫かも知れないということになったので、

妻のもう一人欲しいという、強い希望で、二人目を宿した。

そして、何とか、今度は9ヶ月までもたせて、やはり切迫早産で無事出産。

妻の体を考えたら、もう3人目は本人自身も周りも、難しいし、考えてない。いや、とても考えられない状況だ。



子供がほしくてもなかなか授かれずにいる夫婦も多い。

それを考えると、どんなに恵まれてありがたいことかと思う。

二人とも今も、元気に育っている。

授かれたこと自体が奇跡だと思うし、ありがたいことこの上ない。

こういうことを思い出すと、本当に子供たちを立派に育てなければならないし、

自分が今、生きている、いや、生かされていることを本当に感謝しても感謝し切れない限りだ。親にも感謝だ。

そして、妻の体、命を張っての出産には、思い出せば思い出すほどに脱帽せざるを得ないほどに感謝である。そしてさらには、宝と呼ばれる子供たちを授けられたことも本当に感謝してもしきれない。

普段ついつい忘れてしまったりするのだが、いつでも、そういった多くの人たちの頑張りや苦労や励ましや協力があって、生かされてきているということを忘れないようにしなければと思う。



すべてにありがとう。












posted by 大空巡夢(人間力探求家) at 17:27 | TrackBack(1) | 未分類
つたなき文章、お読みいただき、ありがとうございます 感想(感じたことや思ったこと、賛同わーい(嬉しい顔)のコメント、「読んだ」程度のものから、あるいは、”悪意なき愛黒ハートある”辛口ふらふらのコメントなども) ありましたら、メールメールにてお待ちしております。 メールアドレスは、skajiya4@r9.dion.ne.jp です。下記のメールフォームからでも送れます。 またの訪問をお待ちしております。 ありがとうございました。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。